2月10日、20日【山形×NOBODY KNOWS】日本三大修験の聖地・出羽三山
こんにちは、コトバスの山本紗希です。
オンラインバスツアーで、出羽三山へ。
リアルなバスツアーでは行けない場所へ!
オンラインでは行けてしまう。すごい。
江戸時代には、西の伊勢参り東の出羽三山参りと云われ、
一生に一度は両参りしたい人生儀礼と云われたほどの
'東の奥'の聖地「出羽三山(でわさんざん)」。
東北地方・山形県の中心にそびえ立つ、
月山(がっさん)を主峰とする3つの'お山'の総称で、
羽黒山が現世、月山が過去、湯殿山が未来を司り、三山を巡ることで、
人は生きながらにして「生まれかわる」と云われる神秘のお山へ行ってきました。
特産品・一緒に食べるお料理
出羽三山の春待ち食セット、精進料理6品をお届けしました。
ツアーの内容が深いので、
特別に別冊しおりもお届け。
ナビゲーターのあやちゃんお手製です。ありがとうございます。
精進料理は、それぞれご準備いただき、
なぜ、山の恵をたべるのか。
出してはいけない食材は。
等、斎館・伊藤料理長による山伏の修行と精進料理のお話を聞きながら、
召し上がっていただきました。
「見た目と違って、味がしっかりしている」
「もっと質素なものかと思っていたら、美味しい!」
等、お客様からお声をいただきました。
現地ナビゲーター 上沼亜矢(あやちゃん)
あやちゃんの紹介!
山形生まれ、伊勢育ちで、
6年ほど西の伊勢参り東の出羽三山参プロジェクトで
ブランドディレクターをしています。
一見わかりにくい精神文化の深いところを、
わかりやすく、皆様にお伝えしていただきました!
ツアーダイジェスト
出発は、鶴岡駅から。
雪が積もる町の景色を見ながら、
あやちゃんが山伏について教えてくれました。
キーワードが2つ「山伏」と「験力(げんりき)」です。
難しい...深い...皆さんが食い入るように
お話を聞いていらっしゃる様子が印象的でした。
山伏修行では、「うけたもう」という返事がを使います。
何かを、「続けしゃっしゃれ~」など指令が出ると、
「うけたもう!」と返事をします。
どんな指令が出ても、「うけたもう!」と返事しないといけないんです。
みなさん「うけたもう」を出してください。と声掛けもかかりました。
バスが到着すると、随神門を抜けて五重の塔まで
新雪の中を歩きます。
その後、精進料理をいただきに、斎館へ。
ちなみに、あやちゃんの裏側はこんな感じでした。
今回のツアーは、深い深い山の中からお送りしていたので
電波確保が大変でした。
先に書いた通り、精進料理を召し上がっていただいた後、
出羽三山で修行を重ねる「山伏(やまぶし)」の修行の1つ、
「冬の峰」のクライマックス「松例祭」と、
そこにいきつくまでの100日のこもり行(修行)に取り組む2名の山伏や、
それに関わる里の人々をご紹介し、
出羽三山に息づく自然と共生する文化を体験いただきました。
こうした山岳信仰は、実は様々な芸能と深いつながりがあります。
いよいよお参りですが、その前に山伏さんと合流。
ぶぉーっと法螺貝を鳴らして、三神合祭殿へ入ります。
法螺貝は、場を清めるという意味があるそうで、
画面越しでも、背筋がピッとなりました。
三神合祭殿は冬以外は、外からお参りするようになっていて
中に入れるのはお祓いの時と冬だけです。
三山の神様をお祀りしています。
三山拝詞、三語拝詞 という、
出羽三山独自の祈り言葉とともに、
あわせて二礼二拍手一礼で、一緒にお参りをしました。
ここまでで山伏の文化の入口に触れてきましたが
もう1つ、芸能という視点からお伝えしました。
昨年度、三神合祭殿で
初めて能の上演をしていただいた能楽師 山井綱雄さんよりお話いただきました。
山井先生のお話の後には、
山伏でもあり、出羽三山神社で禰宜というお役目をされている
吉住禰宜にもお話していただきました。
終わった後には、皆様の質問にもご回答いただきました。
ありがとうございました。
90分のツアー終了後の交流会でも、あやちゃんがさまざまな質問に回答。
話が深すぎて、時間が足りないよ~というツアーでした。
今回のツアーを通じて、
出羽三山に行きたい!山伏の体験をしたい!もっと知りたい!
というお声をいただき、とても嬉しかったです。
いつかリアルにあやちゃんと皆さんが再会できますように!
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本企画は、芸能の視点から日本遺産や地域文化の魅力を再発見する「NOBODY KNOWS」プロジェクトがお届けしました。
https://nobodyknows.tours
クロストーク「山伏と能楽師に学ぶ"こもる力"」もぜひご参照ください。https://youtu.be/JCHgIkWwimY